「心地良い色」というテーマを根本に置いて作成。海や空など、自然的な色である青を基とした。氷のように冷たい色の部分もあれば、深海のように深く聳える色もあり、且つ、人間味のある母体を感じさせる赤色を馴染ませた淡い色も含ませた。
中心の上下に力強く両手を上げている生物は「王者」であり、さまざまな音色を奏でる住民たちを治めるものである。
王であるものは権利を振り翳していてはいけない。自らが統治するものたちに尊敬されるべき、身近であると感じられるべき存在でなくてはならないのである。
統治されるものが「心地良い」と感じる王者でなくてはならないのではないか、という結論に至った。飽くまで己を主張しすぎてはいけない、しかし確かに王者はそこにいて統治されるものたちの奏を聞き、命を下している。
これは厳かでありながら、優しくもあり、わたしたちとともにある色である。